玉川上水は江戸時代に多摩川の水を江戸市中に供給するために築かれた人口の用水路です。羽村取水堰から四谷大木戸までの延長は43km、標高差は僅か92mでした。
羽村駅前から住宅地の中をしばらく歩くと羽村の取水堰です。公園には玉川上水を完成させた玉川庄右衛門、清右衛門兄弟の銅像がありました。

羽村取水堰

玉川兄弟の銅像
玉川上水に沿ってよく整備された遊歩道が続いています。春には桜の花に彩られるところと言います。

玉川上水の遊歩道
長徳寺の前には土蔵造りの田村酒造、この日は福生蔵開きが行われているようで蔵出しのお酒を目当てに長い行列ができています。お祭りの山車も出ていて祭囃子が聞こえていました。

田村酒造では福生蔵開き
上水に沿ってしばらく歩くと判り難い住宅地、JR青梅線と五日市線が分かれるところです。踏切を越えると水喰土公園(みずくらいどこうえん)です。
ここには玉川上水の掘削に関わる伝承があります。当初の工事は立川段丘崖線に沿って掘削されましたが水は地中に吸い込まれ工事は失敗、玉川上水は現在の青梅線の北を迂回して掘削されたと言います。細いふみ跡が続く窪地には水喰土堀跡の表示板がありました。

水喰土公園
玉川上水の遊歩道は八高線の高架の下を通り拝島駅にたどり着きました。玉川上水には日光橋が架かっています。明治に建築されたレンガ式のアーチ橋で、国内に現存する最古の道路レンガアーチ橋と言います。
橋の名が示すようにここは日光街道が通ていたところです。千人同心街道が八王子から佐野へと続いていたようで拝島はその宿場町となっていたと言います。

日光橋
少し時間が早いようですが今日は拝島がゴールです。

拝島駅
次回は小金井や三鷹など西武拝島線に沿った玉川上水歩きになります。
2025年11月8日、歩行時間:3時間5分、歩行距離:8.2km

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