甲府の千代田湖近く、花崗岩と風化した白ザレの山は八王子山です。岩っぽい山はミニ昇仙峡とも呼ばれています。
登山口の緑が丘スポーツセンターから湯村山へ、舗装道路を離れ大きな石が転がる山道を登りました。
湯村山の登山口
山頂はかつて武田氏が築いたとされる山城があったところです。東屋が建つ山頂からは御坂山塊の上に雲を被った富士山がそびえていました。
湯村山の山頂に東屋
再建された狼煙台がある鞍部からは石段の登りです。広葉樹の尾根道は紅葉が始まっています。道端にはミズナラやクヌギのドングリが落ちていました。今年の山はドングリが不作と言いますがかなり多くの実が落ちているようです。
やがて道は法泉寺へ、巻き道を下りましたが段差の高い木の階段は結構大変でした。
法泉寺山の巻き道
鞍部からは八王子山への登り返しです。明るい尾根道はよく整備され比較的歩きやすい登りです。ベンチを越えると展望が広がる東屋です。甲府も町並みの先に御坂山塊と雲をまとった富士山、右手には櫛形山から鳳凰三山の稜線が広がっていました。
東屋から眺める甲府の町と南アルプス
整備された石の登山道
岩に切られた石段の登り、左手は切れ落ちているようでガイドのロープが張られれるなどよく整備さてた道です。ひと登りすると八王子山の山頂です。小さなコブの上には八王子を祀る石祠がありました。
八王子山山頂からの展望
ここからも甲府の町並みの先に御坂山塊や富士山の展望が広がっています。石祠の裏からは地蔵岳や甲斐駒ヶ岳、雪を被った八ヶ岳やニセ八ツが見えていました。
白ザレと大きな石が点在する稜線、右手には千代田湖へと下る道が分かれていました。
やがて湯村温泉へと下る分岐、落ち葉に覆われ判り難いところでした。緩やかに下って行く道はやがて天狗山にたどり着きました。小さな石が積まれたコブは積石塚古墳と言います。
天狗山は積石古墳
僅かに下ると天狗山登山口にたどり着きました。ここからは舗装道路をたどり湯村温泉へと下って行きます。振り返ると白い岩が山肌に張り付いた八王子山、稜線には小さく東屋も見えていました。
厄除けにご利益があるという塩澤寺を越えると温泉街、信玄の湯と呼ばれる弘法の湯や明治旅館など、古い温泉の町並みが今も残っているところのようです。
塩澤寺
湯村温泉の町並み
我々は湯村山城登山口の道標から緑が丘スポーツ公園へと向かうことにしました。
2025年10月30日、歩行時間：3時間46分、歩行距離：7.5km
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